中川中の定期テストでは、社会や理科で時事問題が出題されます。

テスト前になると、HPにアップされる時事問題はもちろん、

センター北校独自の予想プリントに熱い期待を寄せてくれる子も少なくありません。

 

時事問題が出題される本来の意図は、世間の動きにも関心を持って欲しいという先生の願いです。

しかし、こんな問題は新聞を読んだだけではなかなか解けないのではないでしょうか?

例1)日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんが乗ったロケットはソユーズだが、どこの国のものか?

例2)18歳以上に参政権が与えられて初の国政選挙は参議院選挙だったが、投票率は約何%か?

例1はできても、例2の投票率などは1ヶ月以上後に聞かれて答えられますか?

私は自信がありません。だから、普段から携帯でメモをし続けて、テスト前にプリントにまとめています。(笑)

 

こうなると、本来の趣旨をはずれて、塾の対策を当てさせないことが目的のように感じてしまいます。

新聞を定期購読する家庭が減っている中で、こうした問題の答えを覚えていろ!という方が厳しいですよね。

今回は8割位的中させられましたが、「他の塾の子が1問も当たらなかったと言っていたよ」という話も聞きました。

 

塾に行っていない子や新聞を取っていない子はちょっとかわいそうなので、コツを書いておきます。

1.時事問題で大きく取り上げられたものは、ネットの記事をコピー&ペーストしてまとめておこう。

2.テスト前に「当たり前のこと以外でどこを問題にできそうか?」を考えてみましょう。

先ほどの例1であれば、国際宇宙ステーションが目的地か、ロシアのソユーズ宇宙船に乗ったことか

のどちらかが聞かれそうです。国際宇宙ステーションは既によく知られているので聞かれにくい。

そうすると、ソユーズかロシアが聞かれる可能性が高くなります。

例2であれば、参議院選挙や18歳以上に投票権というのは一番聞かれそうな部分です。

それ以外で聞かれるとしたら、毎回の選挙で必ずニュースになる投票率しかありません。

 

こうした考え方は、「出題者の意図を推理する」という力を伸ばすのにも役立つと思います。

北進生もそうでない子にも、参考になれば幸いです。 センター北校室長 渡辺崇