MEN-DO-MI(面倒見)をカタチにする学習塾

2011年の夏期講習を実施するにあたって

2011年の夏期講習を実施するにあたって

東日本大震災及び福島原発事故で大変な思いをされている被災者の方々及び関係される方々に謹んでお見舞い申し上げます。元気、笑顔を一日でも早く取り戻せるよう心よりお祈りしています。

 3月11日に発生したこの震災は、ここ横浜・川崎・町田地区に存在する私ども北進ゼミナールにも少なからず影響を与えました。震災翌週の数日間は塾を休校にせざるを得ず、また、開講にこぎつけた春期講習も、計画停電の影響で一部校舎については日毎に時間割が変わるという変則的な開催を余儀なくされました。やむを得ぬ事情であったにせよ、生徒保護者の皆様にご不便ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 さて、本年度の夏期講習をどうするべきかについては、3月下旬以降の数週間本当に悩みました。4月中旬の夜には緊急で全校舎の教室長を集め、「どうあるべきか」「どうするべきか」を問いかける会議も開催致しました。電力供給が不安定になることが想定される盛夏の時期に「塾が夏期講習を実施するのは当然だから…」という感覚で、従来どおりの開催をするのはいささか身勝手ではないかと考えたからです。しかし、職員からは「私はこんな想いで生徒に向き合っている」「集中授業だからこそ、できることがある」「毎日、生徒に会えることで成長をリアルに感じられる」という声が次々と上がってきました。

 それらも踏まえつつ色々と考え、また話し合った結果、今後を担う子どもたちを徹底的に応援して前向きな考え方を持てるよう努めること、できる限り通常の経済活動を継続して景気の下支えに資することが、私たちが行える社会への貢献であると再確認できた次第です。

 3月中旬の平常授業再開日に全校全クラスで講師を通じて、「電灯がついた部屋で勉強できる幸せを、私たち講師も授業ができる幸せを噛み締めよう。一人ひとりが今、目の前にある一つひとつのことをしっかりやって未来を明るくしていこう」という趣旨のメッセージを届けています。それを継続して実行していくためにも、毎日子どもたちと接することができる夏期講習は欠かせない、やはり本年も夏期講習を開催するべきだという結論に至った次第です。節電協力のため電飾看板の電灯は未だ消したままですが、近い将来、日本の復興と共に再び明かりを灯せるように、私たちも今できることから一つひとつ頑張って参ります。

 そして、こういった想いをカタチにするために、今夏、一つの大きなスローガンを掲げることとしました。それは「自信を取り戻そう!2011夏」です。具体的には、従来の先取り中心のカリキュラムから、既習分野の復習や確認を多く取り入れたカリキュラムに改革して、この夏期講習を実施して参ります。この夏、子どもたちの「こういうことだったのか!分かった!」という声をできる限り多く引き出し、子どもたちに自信をつけさせていくことをここに宣言致します。

 震災後も相変わらず多くの卒業生が私たちを訪ねてくれています。この春に大学生になったOB・OGも数多く来てくれました。少し大人になり、頼もしくなった彼ら彼女らの姿を見ながら、今、当塾に通ってくれている子どもたちも5年後、10年後にこんな風に自信を持った人間に成長していって欲しい、そんな想いを改めて強く感じています。それを実現するためにも、夏に向けて職員一同、全力を尽くしていきます。
 
 最後となりますが、被災者の皆様の健康と被災地の迅速な復興を重ねてお祈り申し上げると同時に、日本全体が再び隆盛を取り戻すことができるよう、私たちも微力ながら邁進して参ります。

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